募集職種

コロナ禍における情勢変化に対応した「医療福祉現場×システム」の在り方について

コロナ渦で人と人とをつなぐ「オンライン〇〇」

はじめに

こんにちは、サポート課の川人です。
新型コロナウイルス感染症が流行し、現在では5類感染症移行されましたが、3密を避け、常時のマスク着用、ソーシャルディスタンスを保つ等といった新しい生活様式が私たちの日常に浸透していた時期がありました。
なかでも、コミュニケーションの取り方は大きく変化し「直接対面でのコミュニケーション」は激減したと思います。
感染拡大防止のために、病院や社会福祉施設等では患者さんや利用者さんとの面会が原則禁止となり、教育現場では登校が禁止され子どもや若者たちは学校へ行けなくなりました。

このような状況下で、医療福祉企業体のシステム部門はどのような対応を行ったのか?
昨今、猛威をふるったコロナと「医療福祉現場×システム」の在り方について事例を交えながら紹介したいと思います。

コロナ禍のコミュニケーション

コロナ禍の問題点として、次のようなことがあったと考えます。

1.外来受診を避ける患者
緊急事態宣言もあり外出がしづらくなった時期があります。
また、感染を恐れて通院を避けてしまった患者さんも少なくありません。
そのため、飲み続けなくてはいけない薬を欠かしてしまったり、必要な治療が遅れてしまい重症化につながる可能性があります。

2.病院や介護施設等
患者さんや利用者さんが家族と面会できなくなり、コミュニケーションの場がなくなってしまいました。
他者とのコミュニケーションが取れなくなるということは、大きな不安と寂しさが募ります。

3.教育現場
登校できないため、学習できるはずの内容が学習できなくなってしまいました。
そのため、例年の学生と比較すると学習に遅れが生じてしまったのです。

オンラインで解決する

このような問題をどう解決したのか、私が知るオンライン化の事例をご紹介したいと思います。

1.オンライン診療や電話診療の普及
厚生労働省は令和2年4月にオンライン診療における規制を緩和しました。
このため、初診の方でも受診可能になり、処方を受けられるようになったのです。
オンライン環境を整える必要はありますが、コロナ禍でも外出せずに誰でも受診できるようになり、飲み続ける必要のある薬を欠かすリスクが減ったのです。
そして、早期の治療に挑めるようになったのです。
このオンライン診療では、SUBLINE(*1)が使用されていました。

2.オンライン面会の普及
オンライン診療が普及していくと同時に、面会の場もオンライン化が進んでいきました。
私の携わってきた中では、Google Duo(*2)、FaceTime(*3)などのアプリを用いてオンライン面会が可能となりました。
オンラインではあっても、家族とのコミュニケーションの場が作られるようになり、いつになったら家族に会えるのか…といった大きな不安と寂しさやストレスが軽減したという話を耳にしたときは、とても嬉しく感じたものです。
今では、遠方に住んでいるため、なかなか会えないといった方たちとも気軽にコミュニケーションが行えるツールとして利用され続けています。

3.オンライン授業
Google Classroom(*4)を用いてオンライン授業が可能となりました。
学校側は、事前に決められた学習内容を生徒に提供でき、生徒側は、先生からの授業を受けられるようになりました。
先生たちはGoogle Classroomの機能を活用し、課題管理や出欠管理等が行いやすくなったのではないでしょうか。

*1SUBLINE:社用番号を複数台のスマホや固定電話に転送できるサービス。複数人で受電することも可能。
*2Google Duo:携帯の電話番号を利用してGoogle Meetと同じくビデオ通話ができるサービス。一部の Android携帯には標準機能として搭載されている。
*3FaceTime:iPhoneやiPadに標準機能として搭載されているビデオ通話サービス。
*4Google Classroom:教育現場で役立つオンライン学習システム。クラス単位で生徒や学習内容を運営・管理することが可能。

おわりに

新型コロナウイルス感染症の収束後の社会に向けて動き始めている一方で、コロナ禍前のような「対面でのコミュニケーション」が取れる日が来るのか、それが何か月先なのか、何年後なのかまだまだ予測がつけられない状況のなか、オンラインを活用して少しでも人と人との繋がりを感じてくれたら嬉しいと思います。

特に、患者さんや利用者さんにとっては、家族と離れた場所で過ごすということは大きな孤独感やストレス、不安を感じざるをえないのではないでしょうか?。
しかし、オンライン面会を利用していただき、感染防止だけではなく心の拠りどころとしても活用してもらえると更に嬉しいです。
短い時間であっても大切な家族の顔を見たり声を聴いたりする瞬間は、他のなにごとにも代えられない喜びで、心に残る思い出になることと思います。

いつか、コロナ禍が終息を迎え「そういえばあの時オンラインで会話したよね」なんて笑いあえる時代が来ることを心待ちにしています。

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