システム事業部 インフラ課
2018年に入社し、インフラ課でデバイスチームの責任者を務めるとともに、ファシリティーチームの業務も兼務する荒川 司さん。システム事業部での働き方の特長や、医療福祉分野の仕事に感じる責任とやりがいなどについて話してもらいました。
どのようなきっかけで、メディスに入社したのですか。
前職も社内SEをしており、会社で使う各種IT機器の選定や、PCのキッティング、インターネット回線や電話回線の開通業務をしていました。仕事にはやりがいを感じていたのですが、プライベートな時間の確保が難しく子どもが生まれてから、「もっと家族との時間を大事にしたい」という気持ちが強くなったんです。
ちょうどその頃に、知り合いだったメディスのIT推進課の方からスカウトを受けました。話を聞くと、無理なく働けそうな環境だなと思ったんですね。また、医療福祉の分野は未経験でしたが、メイン業務がこれまで従事してきたキッティングだったことも安心材料となり、ここへの入社を決めました。
入社して、ワークライフバランスに変化はありましたか。
はい。前職よりも早く帰宅できるようになりましたね。メディスの休暇規定は4週8休なので、仕事調整をしっかりやれば平日に休暇を取ることも可能です。これを利用して、家族の誕生日や結婚記念日に休暇をとってお祝いしたり、人気の高いキャンプ場に繁忙期を避けて宿泊できたりと、家族との時間が充実しています。
この変化に、妻からは「休日の融通をつけてくれるのでゆとりができ、家族みんなで過ごす時間が増えたのはもちろん、夫婦それぞれの自由時間も持てるようになった」「夫に子供をお願いして趣味の観劇に行けるようになりありがたい」と喜んでくれています。
子どもからも、パパと遊ぶ時間が増えたと喜んでくれています。最近、運動会や参観日は、平日に実施されることが増えていて参加できないご家庭も多いのですが、わがやのパパはいつも来てくれる!と鼻が高いみたいです。
仕事とプライベートのメリハリがつけられるようになり、以前よりも仕事効率が上がったなと、感じています。
現在の仕事内容を教えてください。
デバイスチームの責任者として、主にグループで使用するPC、モニタ、プリンタなどのIT機器の供給部門における管理を担っています。
PCは、ニーズに応じた設定を施してから発送しています。例えば医師が使用するPCであれば、自社開発の電子カルテシステム『Aloe』の設定をある程度施した状態で送り出しています。現場で、よりスムーズに使用できるように設定しているという感じです。
また、普段から業務改善にも前向きに取り組んでいます。単純作業になりがちな設定を自動化することで、出荷品質の均一化やミス低減策を検討したり、GASを活用してキッティング依頼を飛ばしたり日々ブラッシュアップしています。
具体的には、出荷依頼がたまっていくスプレッドシートからキッティング指示書へ内容が転記され、送信ボタンを押すと作業者にPDF変換された指示書がメールで送信されるというような仕組みです。
実際にミスと工数が削減できているので、業務改善が実現できています。
グループ全体となると、膨大な数を取り扱うことになりますね。
そうですね。病院が新設される場合など、まとまった数のIT機器が一気に必要になることもあります。PCが壊れたという連絡も頻発するので、できるだけ早く代わりのものを出荷できるように努めています。
機器の購入に関しては、スケールメリットを生かして、半年に1回グループ全体のPCやモニタを一括購入しています。2021年度のPC、モニタ、プリンタの総出荷台数は2,000台を超えました。
その準備として、さまざまなニーズを集約したデータをこちらでまとめて、要望に見合う機器を選定していますが、これは毎回緊張しますね。動かす金額が大きいですし、「万が一にも、現場の職員にとって望まないものが届いてはいけない」と神経を使います。ですが、それと同時に大きなやりがいも得られますね。
「ファシリティーチーム」の仕事も兼務しているとお聞きしましたが、どのような業務を担っているのですか。
ファシリティーチームでは、主にグループ全体の監視カメラ、入退室管理システム設置を担当しています。
現在、これらの機器設置に関する細かなルールがグループ全体で統一されていないため、そのポリシーを作成中です。1万超の職員に影響が及ぶ策定に携わっているので、プレッシャーは大きいですが、自身が成長できるチャンスでもあると思っています。新しいことに挑戦させてくれるシステム事業部の環境は、誰もが成長できる場所だと思います。
チーム自体、立ち上がってまだ1年ほどなので、勉強しながら進めているところです。
そのほかに取り組んでいる事などはありますか。
昨今では、ランサムウェアによる病院に対するサイバー攻撃が多く発生するなど、デバイスのセキュリティに求められる状況も刻々と変化しています。監視カメラなどの物理セキュリティを向上させながら、技術的なセキュリティ向上にも積極的に取り組んでいます。
システム事業部の特色を教えてください。
入社前は、医療福祉グループのシステムということで、堅いイメージを持っていました。仕事の取り決めなど、理路整然と進んでいくのかなと勝手に想像していましたが、そんなことはなかったですね。
システム事業部は各現場のSEの意見に耳を傾ける風土がありますし、仕事を決まりきった形で任されることがありません。また、成長段階にある組織でもあるので、先ほどのポリシー策定のように、これからルール化を進めないといけない部分があるのは、自分にとってはやりがいが大きいと感じています。
医療福祉のSEとして気をつけていることはありますか。
以前、子ども用に購入した仕事紹介の教材のなかに「医療従事者は勤務時間のうち、約半分を何かしらの入力作業に費やしている」という内容が書かれていました。
これを読んで、私が担当しているキッティングの管理は、医療従事者の日々の仕事との関わりが深いんだなと気付かされたんです。IT機器にトラブルが生じれば、医療従事者の業務に大きな支障をきたし、医療の質に影響が及んでしまいます。だからこそ、こちらで迅速に必要な機器を提供することは医療現場において大事なことだなと思いました。
私たちの日々の業務が、グループ全体の医療環境や質の向上につながると信じて、慎重に取り組んでいきたいと思っています。
荒川さんの仕事の指針を教えてください。
実は入社前に、グループの理念を調べて「絶対に見捨てない。」のフレーズに大きく共感していたんです。この言葉はもちろん、グループの患者さんや施設の利用者さんに対する姿勢を示しているのですが、個人的には医療や福祉に限らず、仕事をするうえで大事な指針になると思っています。
日々の業務のなかで「諦めようかな」と思う瞬間がたくさんありますが、できないと思う前に、「まず考えてみる、検討してみる」ことを心がけて行動したいと思っています。その意味で、「絶対に見捨てない。」の姿勢を大事にしていきたいですね。
システム事業部 インフラ課
荒川 司 (あらかわつかさ)
【出身】大阪府
【趣味】キャンプ、スノーボード
【好きな食べ物】からあげ、生クリーム、肉
【好きなミュージシャン】BRAHMAN